恋の家庭教師


もう…わかんないよ…。


「――……唯?」

ベンチに座って俯いてたら、上から私を呼ぶ声がした。


「…え??」


顔を上げると…
蓮くんだった。

今は蓮くんに会いたくない…。


「おまえ…こんな時間になにしてんだよ…?!」

蓮くんから目を逸らす。

「…蓮くんこそ、なんで。」



「……俺は別に…大した理由はないけど?」

「ふーん。」