恋の家庭教師


「答えなさい。」

「……。」

「黙って無視したって、なんもならないのよ。」

うっさい、
うっさい、
うっさい…!!!

こうゆう時だけ母親面して、私が寂しい時とか一緒にいてくれた…?

一生懸命働いてくれてるから…て思ってたけど、お父さんだけが働くだけでも十分私たちを養えるでしょ?

なのに…お母さんは自分の趣味のためのお金稼ぎしてるんでしょ?

そんな事するんだったら、
私と家に居てほしいのに。

ずっと耐えてたけど、
もう耐えられない。



…―――バンッ

大きい音をたてて、リビングのドアを閉めて、自分の部屋までの階段をかけ上がる。