ドクンッ 名前を聞いただけで、鼓動が大きくなる。 「はい…」 「では、上着とお荷物お預かりします」 鞄と紙袋を渡す。 そのあと上着を脱いで渡した。 「すぐにご案内しますので、しばらくお待ち下さいませ」 「はい…」 私は椅子に座って、雑誌を開いた。 でも、内容なんて全然読んでいない。