啌君に貸してもらった、上着をはおって部屋に戻ると、事情を聞いたみっちゃんが泣きながら慰めてくれた。
ありがとね、みっちゃん。。。
やっぱり、この合宿では色んな事があった。
楽しい事よりは、辛い事の方が多かったかもしれない。
だけど、それでもいい。
きっと、大きく成長できたと思うから。
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「なぁ、公香」
「ん?なに?」
今は帰りのバスの中。
啌君がみっちゃんに席を替わって欲しいって言ったから、横には啌君が座ってる。
なんとなく、緊張しちゃってるんだよね。
「昨日はごめんな?」
啌君は昨日同様、やっぱり申し訳なさそうに謝る。
「ううん。気にしないで」
――助けにきてくれて、嬉しかったよ。

