「ふぅ~掃除完了。いつ来ても大丈夫だね。」
ピンポ~ン
「は~い。上がっていいよ~。」
「おじゃまします。」
これがお兄ちゃんに会える最後なんだね・・・。
「相変わらずきれいだな~この部屋。」
「ありがとう。」
「おまえ彼氏いるか?」
彼氏いるかって言われても、お兄ちゃんが彼氏作ると怒るじゃん。
「いないよ。」
「そうか・・・。」
「彼氏欲しいか?」
今まで彼氏欲しいって思った事はないけど欲しかったな彼氏・・・
「うん。欲しいなぁ~」
「ならコイツなんてどうだ?」
お兄ちゃんが写真を取り出した。
「カッコイイ人だねぇ~会ってみたいなぁ~。」
「なら会ってみろよ。うまく話しとくからさ。」
「う、うん。」
「はい。これがコイツの連絡先。」
「ありがとう・・・。」
「じゃあな。」
「うん。バイバイ・・・。」
お兄ちゃんが部屋から出て行った。
「バイバイお兄ちゃん・・・。」
急に涙がこぼれてきた。いっぱい思い出がよみがえったからだった。