あの部屋を 使っているうちに、 僕は知らず知らずのうちに、 僕にすら関心を 持たなくなっていった。 それは酷く悲しく、 寂しいことだった。 「そう、だねきっと」 「はい、きっとそうです」 「伊宇は何か知ってるのか?」 「何も知りません」 その後に、ただなんとなく、 と君は付け加えた。