「……分かってる」 「熱は、ないですか?」 「どうだろ……いちいち はかってないよ」 「ちゃんとはからないとダメですよ」 「はかったほうがいい?」 「こっちに……来てください」 君は、このときから 僕を好きだったのかな。 好きだからあんなことをしたのか。 ねえ、教えてよ。 伊宇に、留守番を頼み外へ出た。 「……さむ」