お昼頃に、散歩に出た。 今日は、雪が 降っているみたいで 温かい格好で外へ向かう。 『出た』ではなく『向かう』なのは 伊宇に玄関へ向かう途中 少し止められたからだ。 「あ、麗羅さん」 「………何?」 「今日、寒いので あんまり外だめですよ」 僕は少し、あっけにとられたんだ。 心配事などを言われるとは 思っていなかったから。