「俺はこの家には居られない。出て行くよ。」





冬人君の頬に一筋の涙が零れた。

「何を言ってるんだ・・・冬人。」




「母さんとの約束なんだ。バレたら出て行くって。」







「俺は明日出て行くから。」






そんな・・・。








何てことをしたんだろう。


あたしは。





冬人君をこの家から離れさせるなんて。





あたしのせいだ。