「…んん」
いつの間にかあたしは
寝てしまっていた

気が付くともう4時半になっていた

始発には確実に間に合わない
めんどくさいのでそのまま
学校に行くことにした

今度はちゃんとアラームを
かけてもう一度眠りについた

アラームの音で目が覚めた
でも布団から出たくないし
正直帰りたくない。

今日学校さぼる
宏樹にそう伝えてまた寝た

やっと目がさめて2人で
ぐだぐだしていると
宏樹の携帯が鳴った

午後から友達が来るらしい
あたしは服を着替えて
帰る準備をした

少し宏樹の部屋も片付けて。
このまま帰るのは寂しいので
宏樹が使っていたライターを
もらった

宏樹がつけている香水を
少し自分の手首につけた

「またおいで」
彼がそう言ってくれた

彼は約束通り1万円と
帰りのタクシー代をよこし
あたしは1人家に帰った