いよいよかと思い
高鳴る胸を落ち着かせた
宏樹さんはこたつに足を入れ
テレビを見始めた
着いてからすぐヤるんだと
思ってたあたしが恥ずかしくなった
そこから3時間くらいテレビを見て
そこに出てる女優さんが
美人だとかCMのおばさんがきもい
だとか他愛のない話ばかりしていた
2人で飲み物を飲みながら
テレビを見ていちゃもんをつけ
タバコを吸って笑い合った
普通に友達の家に来ているかの
ように楽しかった
部屋を見渡す限り彼女が
いるような気配もなかった
話している間に徐々に距離は
近付いて3mはあった
2人の隙間もいつしか
なくなっていた
