外に出て、自分のクラスの列に並んだ。
……明らかに人数が少ない…。
「………」
また不安になる。
和子とは仲直りしてないし、謝りたいよ…。
和子のことを考えると泣きそうになった。
座ってうずくまってた私に、
「…大丈夫かよ」
声をかけたのは中嶋明。
よく私をからかってるヤツ。
「……こんなときまで何の用?」
泣きそうになってるのを見られたくなくて、そっぽを向いて私は素っ気なく言った。
「だから…その、心配してやってんじゃん…」
予想外の返答に私は驚いた。
「明にしては優しいじゃん。地震で頭でも打ったの?」
ちょっとからかってみる。いつもの仕返し。
「……!いや、俺はいつもや、優しいだろーが!………」
何故か動揺する明は面白かった。
「………ぷ」
「わ、笑うな!」
「ありがと、元気出た」
「…………!」
いつまでもくじけてられないね。
こうやって、励ましてくれる人もいる。
私は……。
「明」
「な、何だよ」
「私、信じるから」
「……え!?」
家族、和子、先輩…。
絶対生きてるって、信じてるから…!
「何だか知らないけど、お前が立ち直ったみたいでよかったよ」
「あ、心配してくれてたんだ?」
「……だからさっき言っただろーが…」