虹の詩 【短篇】

一人で駅まで歩いていた俺の背中に、ヒールの走る音が聞こえた。

なんとなく気になって、振り返ると君がいた。

君が息をきらせて、走っている。

俺はまた歩き出そうとした。

その時、君の声が聞こえた。