――――ガタンッ!!!―――――


勝手に身体が動いていた。



「てめぇらの望み通りお前たちの娘は明日にでももらいに行く」



俺の声は、広い部屋に響き渡って返ってきた。

俺は、目の前にいてみっともなくガタガタ震えてる『クズ共』に向かってもう一度声を張り上げた。


「分かったら、今すぐ出ていけ!!」


『クズ共』と何時までもダラダラ同じ部屋にいたくなかった。


その『クズ共』は俺の怒声を聞くと早々と部屋を後にした。


あいつ等と顔も合わせたくないが、それ以上に『娘』が気になった。