あたしの愛、幾らで買いますか?

大きなバスタオルを頭に被り

水分を飛ばしながらリビングへ向かった。

白いソファの前にある硝子のテーブルに

それは無造作に置かれていた。


何度見ても封筒には

差出人の名前がなかった。


今更、不幸の手紙?

そんなの、もう流行ってないし。


あたしは自嘲気味に笑いながら

手でびりびりと封筒を開けた。


そこには

便箋らしき紙が数枚入っていた。


あたし宛に手紙…

いまいちピンとこなかった。

母には住所教えていないし、

学校からの手紙なら

学校の名前が入っている封筒で

来るだろう。

その前に、

どうやって住所を調べるんだろうか。


この住所を知っているのは

あたしと

朔羅の事務所の人たちと…

朔羅本人だけだ。


だから、

あたしは

ほんのり期待をしてしまう。