あたしの愛、幾らで買いますか?

あたしは、

また一つ大きな溜め息をついた。

そして、

あたしの背後から

申し訳なさそうな声が聞こえた。


「申し訳ございません…
 間もなく閉店のお時間で」


携帯の画面に表示されている時間は

夜11時を知らせていた。

朔羅からの返事はない。


「あ、すみません。
 今…出るんで。
 チェックしてください」


あたしは荷物をまとめて

レジへと向かう。

笹井とエリから預かった代金を払い

カフェを出た。


夜は一段と冷える。

一気に体の芯まで冷えてしまった。

雪は止んだ。

ただ、

道路は少しだけ凍っていた。