あたしの愛、幾らで買いますか?

エリは相変わらず、

ケラケラと笑いながら話を進める。

どの話も、あたしの耳には届かなくて

時々彼女は確かめるように


「歩美?」


と声をかける。

その度に

あたしは乾いた笑みを浮かべる。


「ねぇ、歩美?」


またエリは

あたしに声をかける。

あたしは、その声に反応する。

あたし達の視線が合った時

さっきまで笑っていた彼女は

全くの別人のように見えた。


「歩美、学校辞めちゃったり…
 しないよね?」

「え…?
 なんで?」

「なんか…
 ずっと学校来てないし、
 このまま何事もなかったかのように
 歩美が…
 居なくなっちゃいそうな気がして」


そう言う彼女の瞳には

また、薄っすらと涙が光った。