あたしの愛、幾らで買いますか?

きっと、彼からのメールだろうと

簡単に想像がついた。

あたしは、また親指を素早く動かし

メールの受信箱を開く。

彼専用のフォルダが赤く染まる。

それと、

振り分けのされていない受信箱も

赤く染まっていた。


あたしは、

まず彼専用の受信箱を開く。

メールの内容は笑えるほど短かった。


【わかった。
 じゃ、駅で】


それだけ。

あたし達の待ち合わせは駅になった。


そして、

もう1通…

あたしはメールを開く。


【送信者:笹井】


あたしは、その名前を久々に見た。