あたしの愛、幾らで買いますか?

だけど、

やっとの思いで取れた小骨は

綺麗には流れてはくれない。

新しく別の小骨が

あたしの喉に突き刺さる。


ただ、

今は、それに気が付いていないだけ。


あたしの携帯はコタツの上で

ブンブンと鳴る。

あたしは、

久し振りに母親との柔らかい空気から

生まれた会話に夢中だった。


【あたしは愛されていた】


その事実が張り詰めていた空気を

容易く甘く柔らかくする。


振動が止まる携帯。

携帯のサブディスプレイには


【着信あり】


その文字が浮かぶ。