あたしの愛、幾らで買いますか?

厚みが無いものから、分厚いものまで

様々な封筒があった。

あたしは、それらをカバンに詰め込む。

ただ、ひたすらに詰め込む。

胸が苦しくなる。

喉の奥も苦しい。


一緒に生活をしているけど、

あたし達何も変わっていない。

あたしの愛の値段が、モノになっただけ。


今、着ている皮のジャケットだって

細身のデニムだって

かかとの高いパンプスだって

耳にぶら下がっているピアスだって

彼から貰ったものじゃないか。


モノはくれるのに


『愛している』


その言葉はくれないままだった。