あたしの愛、幾らで買いますか?

―…


学校の廊下をひたすら走るあたし。

あ、

多分これは、彼と…

朔羅に出会う日の事だ。

背後からは百合子から出る罵声。



そして、

場面は切り替わり、

見慣れない天井。

隣に居たのは、朔羅じゃなかった。

笹井が居た。

これは、

あたしが父親に殴られた日の事かな?


だけど、

あたしは少しだけ違和感を感じた。

笹井の唇は動いているのに、

音声が全く聞こえない。

なのに、それを理解したかのように

返答するあたし。


変なの。


でも、笹井は優しく微笑んでいた。

あたしの髪を撫でながら…


その手は、きっと

今は百合子のものだ。