あたしの愛、幾らで買いますか?

車を走らせる彼は、ミラー越しに

時々あたしと視線を合わせる。


「あゆ、今日
 泊まっていく?」


思いがけない彼からの誘いに

あたしは少しだけ戸惑った。


「え…
 だって、仕事…」

「だから、
 あゆに部屋で待っててほしいんだ」

「……」


黙るあたしに朔羅は言う。


「嫌?」


ズルイ。

そんな聞かれ方したら

断るに断れない。


だけど…


「やめとく」


それが、

あたしの出した答えだった。