あたしの愛、幾らで買いますか?

あたしは外。

彼は車内。

今日の彼はこちらを向いて

微笑んでくれている。

あたしも、それに

ひらひらと手を振って答える。


車は少しずつ遠くへ行く。

きっと

普通のスピードだったのかも

しれないけれど、

あたしの目には

スローモーションみたいに車は

去っていった。

だから、

朔羅の表情を

しっかりと焼き付けた。

とても優しい表情をしていた。