あたしの愛、幾らで買いますか?

少しドキリとした。

胸の高鳴りとは違う鼓動。

ちょっと…

怖かった。

朔羅が別人みたいだった。


車のエンジン音がなる。

気が付いたら、

あたしはシートベルトを締めていた。


真剣な眼差しで運転をする朔羅。

音楽は、あたしが好きなJ-pop

たまに朔羅が鼻歌で歌う。


「ごめんね、
 久々に会えたのに…」

「ううん。
 いいよ。
 今日はね朔羅が朔羅の事、
 話してくれたし」


彼は


「そっか…」


と言って、煙草に火をつける。

それを見たあたしは

ふざけて


「コラ、未成年!」


と言ってみる。


「あゆは、まだダメだよ?」

「朔羅だって、
 本当はダメなんだよ!!」


車の中の狭い空間に

あたし達の笑い声が響く。