「先ほどは失礼いたしました、姫様。ほら、太郎様も頭をさげて。」

ゴリさんに言われるがままに頭をさげた太郎だったが…

「え!この美人さんが姫様!?」

状況を理解した太郎は叫んだ。

「こら!姫様になんたる無礼を!」

そくざに、怒ったゴリさんに姫様は優しく微笑み頭をあげろといった。

「しかし…」

「いいのです。太郎さんはじめまして。私はこの国の姫です。」

「あっ、俺は浦島太郎デス。ハジメマシテ。」

いきなりあらわれた美人に緊張する太郎に姫様は優しく言った。

「そんなに緊張しなくてよいですよ。太郎さん。あなたは、ゴリを助けてくれたそうですね。」

「はい、そうでございます。姫様。」

ゴリさんが答えた。

「太郎さん、ありがとうございます。ゴリ、お礼の準備を。」

「はっ、かしこまりました。」

そういうとゴリさんは部屋から出て行った。