「さあ、つきましたぞ。」

あれから、10分後―

太郎はバナナの国へきていた。

しかし、とてつもなく揺れるゴリさんの背中の上は絶叫マシン並みにひどかった。

「きもちわりー」

「大丈夫ですか?太郎殿。どうされたのですか?」

お前のせいでこうなったんだと反論したい太郎だったが、あまりの気持ち悪さに太郎は反論できなかった。

「まあ、とりあえず城にいきましょう。城まではあと3キロありますが…」

「えっ、ついたんじゃないの!?」

「ついたのは、バナナの国にです。さあ、背中に乗ってください。」

そういって、ゴリさんはひょいっと背中に太郎を乗せた。

「しっかりつかまっててくださいね。」

「そんなーーーー!!」

太郎の悲鳴がバナナの国中に響きわたったのはいうまでもない。