「あっ!そういえば今何時かわかりますか?」

太郎が思い出したように聞いた。

「えっと…昼の1時です。」

その言葉を聞いた瞬間、太郎はサーっと顔を青ざめた。

「や、やばい…」

「どうかされたのですか?」

「お母さんに、怒られる!!!」

太郎の門限は夜7時。無断でお泊りなどもってのほかだ。

「そうなのですか…ではもうお帰りになられるのですね。」

姫様が少し悲しそうに言った。

「すいません…宴会、とっても楽しかったです!ありがとう!!」

太郎が言うと姫様はにっこりと笑って二つの箱をとりだした。

「お土産に、どちらかどうぞ!」