「はて? 何かあったかな?



思い出したらまた呼ぶ…下がって良いぞ」

はぁ…

ダメだこの人


「朔、行くわよ」

そのままドアへ向かう

朔夜はまだお父様の方を見ていたが、私に着いてくる


そしてドアから一歩、廊下へ踏み出したとき…


「あっ…

明日から二人とも公立の高校だからな」


そんな当たり前な…


当たり前…


当たり…


「「はぁ!?」」

私と朔夜の声が重なる


「だって二人とも今年で16だろ?」


「そりゃそうだけど…」


というのも、今まで幼稚園から大学までエスカレートの学校に通っていた