更に不幸なことに、先日、親父がこの世を去った。


死因は
間抜けなことに、屋根の修復中、猫を追いかけて落ちた。


Q.なぜ親父が修復してたかって?


A.親父がつくった家だからである。


Q.なぜ猫を追いかけたのか。


A.…親父がアホだからである。





「君丘、君丘ってば!」


「うぉあ!?…なんだ美濃部か。」


「なんだって何よ。でね、あんたの家、広いじゃん?部屋2つほど貸してくんない?」


この気の強そうな(実際強い)女は美濃部紗江(ミノベサエ)。なぜか昔からつるんでいる。

「嫌だ。」


「えー。いーじゃんいーじゃんケチ!!ねー王子、良いでしょ?」


あっ、アイツ恭夜が断れないのを知ってて…



「うん。俺は大歓迎だよ。」

あぁぁぁやっぱり…


「ほらー!王子良いってよ!ドケチ!良いでしょ!?」


「あー痛い痛い痛い。制服が伸びる。わかった、わかったから!」


「やったあ!!」