愛になりたい

うわぁ、可愛いぃ~
小さなオゴール・・・
曲は・・・っと
私の好きな”未来に”だ・・・

彼女さんには
子どもっぽいよねぇ・・・




結局、あーだ・・・
こーだ・・・で


”鏡とコスメポーチ”に
決まった
それも私には一生似合わない
だろう、ってやつに・・・


「サンキュ、宮村!
 恩にきるよっ」

「俺、男兄弟しかいねーから
 よく分からなくてさっ」

そーなんだ・・・
また一つ発見。

「ですよね・・・
 男兄弟だと・・・ムリですよね」


「そっかぁ、
 彼女さんは お兄さんいますもんね
 アドバイスもらえるかぁ~」

「・・・アイツ
 兄貴なんかいねーよ」


「そっかぁ、やっぱり
 弟さんだったんだぁ、
 あの人・・・」


「アイツ・・・
 一人っ子」

え?
どーしよう・・・
変なこと言っちゃった?アタシ・・・



「宮村、ゴメン
 俺帰るわ・・・
 今度、お礼するよ・・・
 サンキュ、なっ」




センパイは足早に
人の流れに消えて行った