非日常生活

「帰る場所なんてない。・・・・・・でも探すから!探して早く出ていくから!だからそれまでこの家においてください。お願いします。」

私はこうするしかなかった。




「山本さんがいいなら俺はいいよ。」

そう言って涙を拭いてくれたのは星くんだった。


星くん・・・・


「お前勝手に決めんなよ。」
イライラした口調で井上が言った。


「俺がこのフルハウスの大家だ。俺の言うことは受け入れてもらわないと困る。」
さっきまで優しかった星くんの口調がすこしきつくなった。


いや、さっきまでが優しすぎたのかな?


「勝手にしろ。」

そう言って井上は部屋から出ていった。