俺はなんて言えばよかった?



俺の答えは間違ってる?



元保があんな顔をするから、自分で決めた事すら本当にあっているのかわからなくなった。



あんな顔で…表情で…。



しばらくして教室に戻ると、いつも通りに周りのやつらと会話している元保をみて少しほっとした。


ときおり笑ってさっきのことなんてまるで忘れているような。


俺は突っ伏して寝ている恭治に寄りかかるように体当たり。


「…あ゛?…重いんだけど…」


不機嫌なこえをだすと、俺をどかそうとする。


「うあー…もう、訳分かんなくてぐちゃぐちゃする~」


それに負けないくらい体重をかけて唸るとおっきなため息を吐かれた。


「何笑ってんだよ~、俺超複雑なんだけど~!どういうこと!?」


「しらんわ。ばか」


起こした体をまた机に突っ伏して、寝ようとする恭治。


薄情なやつ…。


…まぁ、こんなことしながらでも…



「…んで、誰のことだよ」


また大きいため息をついて起き上がった。