「さっき私が来たとき、『元保には関係ない』って言ってたじゃん?」
…ああ、手紙の事。
そりゃ元保には関係ないし、言う事でもないしな。
自慢してんの?とか言われそうだし。
「うん、それが?」
あまりにも普通に返した俺をきっと睨む。
「…女の子見てた」
?
女の子を見てた?
「クラスの…女の子…。あのとき走っていく女の子見てたじゃん」
あ~手紙の子。
って、これも別に関係なくね?
何、それがどうした訳?
「元保は何が言いたいの?俺に」
元保にそういった瞬間、急に顔を赤くして…
そして悲しそうに俺を見た。


