「なんだよ、お前はどっちなんだよ」
「俺は別にどっちだろうといい。俺の問題じゃねぇ」
二個めのバーガーを食べ終え、俺のバーガーにも手をのばす。
「やらん。そんな適当なこにはやらん」
恭治が俺を睨む。が、俺は怯まずバーガーを死守すべくかぶりつく。
「ちっ、食い意地のはった奴…」
「お前だろ!?」
なに考えてんだ、ったく。
「そんなことで悩むんだったら、聞けばいいじゃねぇか。」
「でも、だれかわかんねぇじゃん。」
「名前はな、一番怪しいのはにぎり潰そうとしたとき声出したあの女だろ?教室にいたってことは同じクラスじゃねぇの?」
「…あ、そうか!見たことねぇ顔だったけど、顔は覚えてるし」
なんだ、なーんだ。
簡単だったじゃないか。


