「好きです。…これだけか。てか、名前も書いてねぇし。」
「ばっ、お前勝手にみんなよ!俺のだぞ!」
恭治から奪い返して、すぐにポケットに突っ込んだ。
告白…。
告白か!?
女子に告白されたことなんて、一度か二度あったかなかったか。
空想では何回かあったが…いや、今それはどうでもいい。
「でも、誰にとも書いてねぇ誰からも書いてねぇ。つーことは、お前じゃねぇかもよ」
恭治はククッと喉を鳴らして笑う。
「な!んな、そんなこたぁーねえだろよ!流石に!」
急にいろんなことが押し寄せてきて焦る。
嬉しい?嬉しくない?
嬉しいにきまってんだろーー!?
俺だって立派な男子高校生だコノ野郎!!
もうすぐ青春の終わるまだ彼女なんて呼べるものなんかいない男子高校生だぞコノ野郎!


