怒らせると半端なく恐い。
とうぶん、目も合わせられないくらい…。
まあ、滅多に本気じゃおこんねぇけど。
「あー、すまんな。じゃあ、入ってくれ」
幹先に言われ、今度こそ一歩教室に足を踏み入れたのは。
「女だあああああああああああああああああああああああああああ!」
俺の浅はかな儚い希望は塵とかしました。
にこにこと笑っているその顔は、昨日俺の事を中学生だと勘違いして、今日俺に有無も言わせずついてきた。
そう…
「元保 芽 です。よろしくお願いします」
黒髪をふわっと舞わせてお辞儀をする。
奴の美貌は教室中の男子を熱狂させた。


