「つーことで、騒いでた奴後職員室来雑用宜しくー。」
「はああああああ!?嘘じゃん、幹ティー!」
「その呼びかたするとはいい度胸だな北岡、お前の仕事量倍増決定。」
がーんという効果音が自然と聞こえてくる。
まあ、幹先の事幹ティーと呼んだお前が悪いな。
分かってたことだろうに。
「あー、もう多分知ってんだろうな。うちのクラスはこうゆうのだけは早いからな…。じゃあ、説明抜きで行くからな。入っていいぞ。」
教室のドアに注目が集まる。
しんとして、皆が息を飲む音が聞こえた。
カタ…ガタン!!
「アウト?」
茶色の髪が乱れて、揺れて。
その隙間から見えるシルバーのピアス。
低く響く若干焦ったような声。


