まさかのそいつが、慎也だったり。
「わり、イラついたから」
あんときの事思い出してな。
謝る素振りをして、しれっと言う俺に慎也は泣き真似をしていた。
「俺に、当たるなぁあああ」
いや、まあイラついてた理由過去のお前だし。
・・・
まあ、一応過去のだけどな。
「そんな事より、転校生が女か男か賭けね?」
誰がいったかわかんねぇけど、そのせいで教室の中はカジノ状態。
男に2千円だの、女に1万円だの。
盛り上がりが最高潮に達したとき、ガラッと扉が開いた。
「こら、お前ら!もうチャイムなってんだから席に着け!」
騒がしすぎてチャイム聞こえなかった。
まあ俺ちゃんと席ついてたから、ラッキ。


