「ざけんな、俺は男だよ」 イライラしながら、口調を強くして言った。 金髪は、すげぇー驚いた顔したあとすげぇー赤面してた。 「は?お前、男なわけ?」 「何だよ、わりぃのかよ。」 これ、たしかに思ってたのとは違うけど一種の喧嘩売りだよな。 「やっべ、俺男に告るとかありえねぇー!」 自分だけじゃねぇから安心しろよ。 俺も男に告られるとかありえねぇから。 まさかのそいつが…。 「い、痛ててててててててててて!和希何だよ!」 はっとしてとっさに、慎也の耳から手を離した。