「なんだよ。邪魔すんな」
そう顔を見上げると、明らかに恭治ではない。
しかし、何処かで見た顔。
…ん?
金髪?
って、あのとき見てた奴じゃん。
「な、なあ…」
俺をじっと見下ろして声を発したそいつ。
なんだ、喧嘩売ってんのか?
いいじゃねぇの。
乗ってやる。
ギンと目を尖らして俺はそいつを睨んだ。
しかし、いっこうに次の言葉を言わない金髪を不審に思いだす。
恭治は、じっとそいつを見据えたまま何も言わない。
「な、何だよ」
早くしろよ、俺確認してーんだけど!
だんだんとイライラしてくる俺にやっとまた口を開いた金髪。


