「あ、あのさ。…S校に行きたいんだけどどういったら良い?」




…は?


S校…って。




「…俺の高校じゃん。」



つい、口に出してしまった言葉にはっとして口を抑える。



まずい…これは非常にまずい。



どうか、どうか聞こえてませんように…!



「え!ほんと!?やったあ!!じゃあ、着いていっていい?」




嘘だろう?


まじ、馬鹿…。


嬉しそうに顔を輝かせる彼女。



いや、俺は絶対連れてかない。


このままダッシュして…。