「だって心配するよー!君17には見えないし」
ムカ。
まじ、むかつく!
俺は、立派に普通に当たり前に17なんだよっ!
イライラして俺はそのまま無視して歩きだした。
「あ、ちょっと待って!」
後ろから声が聞こえる。
けど、昨日のようにはとまらねぇし。
なんでこんなめんどくさい女に関わったんだ俺。
まじ不運だろ…。
「ね、待ってってば」
ポケットに突っ込んでいた方の腕をぐいっと引っ張るから、俺は少しバランスを崩して止まってしまった。
はあ…とため息をついて、空いている手で髪の毛をぐしゃぐしゃにする。
「何…」
何を戸惑っているのかしどろもどろしながら女が口を開いた。


