「ごめんね、あの。大きな声出しちゃって」
そう言って謝る彼女。
いや、そこじゃないだろ普通。
外灯の下に立ってたらまじ不気味だっつの。
「いや、それは別にいいんだけど…」
「あ、そっか…。なんだ」
いや、なんだじゃないだろなんだじゃ。
「暗い道、一人で通ったら危ないよ?ここらへんは、悪い人とかよく溜まってるから」
俺をなだめるようにそういってにこっと笑った彼女。
つか、餓鬼か!おれは!
ぜってぇ、餓鬼慰めるように言ってんだろ…。
なんだこの女。
顔理想なのに、性格が嫌いだ!
「あんた、俺何歳だと思ってるわけ!」
「え?」


