そんな日の帰り道。




俺は、バスケ部に入ってるから帰りは恭治と違う。




だから大体暗くなった道を帰るのだが。





普段あまり人が通らない。




まあ酔っ払いのおじさんくらいは見るけど…。




そのはずなのに、俺の目の先には女が居た。




長い髪のけを垂らし、セーラー服を着て外灯のしたに佇む。





余りにも不気味だった。





「おい、おい…。まさかだろ…」




やめろよ、今日に限って捻挫してんだからさ…。




って、俺は逃げないよ。



逃げない、逃げない…。




ここで逃げたら男が廃るっしょ…。