嘘だろ…。
まだ中学生なのに…。
こいつは…一人で住んでるのか?
…じゃあ、生活はどうやってんだよ。
「いつまで立ってんだよ、座れよ」
恭治がそう言って絆創膏を探し出す。
俺は、小さく返事をして座ると色々な思いを抱えたままボーと辺りを見回していた。
そんな俺を、絆創膏を探し出した恭治が険しい顔をしながら見て言った。
「何だよ。」
「…別に。何でもねぇー」
聞きたいことは沢山あった。
どう生活してる?
どうやって、学校に来てる?
お前は何を思ってる?
だけど、どれひとつ聞いていいのか分からなかった。
これを聞いても、良いのか…俺には分からなかった。


