こんな場所来た事ねぇ。
学校からこいつの家って結構遠いんだな。
そう考えている間に、恭治の住んでいる家に着いた。
…てか、家っていうか…。
「アパート?」
「…なんだよ」
恭治はまだ笑ったことを気にしているのか不機嫌そうな声で言った。
古ぼけた感じアパート。
ここに家族で住んでるのかよ。
「いや…何でもねぇーけど。良いのか?入っても」
「別に。」
流石に、もう9時回ってるし突然連れてこられたら家族の人だって驚くよな。
…てかなんて言えばいいんだ?
恭治くんの友人です?
てか、友人なのか?
喧嘩して、助けてもらったんだよな…。
…恩人?


