愛子をみると、温かくなる。


この気持ちを、俺は大切にしたい。



「くれるの?ちょーだい」


広げた愛子の手に乗っているあめをとる。

ちょこんと触れた指先が離れても温かかった。


包みを広げて口に飴を入れる。


ころん 。と転がすと甘いいちごみるくの味がした。



「うまい。ありがとな」


嬉しそうに笑った愛子の頭を撫でた。



「邪魔」


そういって愛子の後ろに立っていた恭治。


明らかに視線が冷たい。


これは、うざいんだよ。入れねぇだろ。ばかが。


っていう目だ…!



いきなりした恭治の声に愛子はビクッと肩を震わせて、

「ご、ごめんなさい!」


と勢いよく壁側に寄る。


恭治が怖がらせたー。


「愛子が驚いただろー」


そういって愛子を抱き寄せた。


愛子はえっ!と声をあげて赤くなった顔を俺に向ける。



おもしろい。



「あ?入口で立ち止まってるお前らが悪い。」


ごつんとでこを拳で叩くと、また冷ややかな視線を向ける。



「ごめんごめん。」