焦りながらとりあえず、顔を向けた俺の肩を元保が押した。
え、何。
泣きながら、しゃくりあげながら。
顔をあげない元保。
怒りすぎたの、俺?
「悪かったよ、言い過ぎた…。だから泣くのやめよ?」
そう言っても泣き止まない。
もーどうしたらいいんだよ~!
すると、しゃくり混じりに元保が何か言った。
「なに、どした?」
できるだけ優しく聞く。
「和希っ、ひ、どっいよ。」
そういってぽかっと弱々しく俺を叩く。
「…うん。ごめんな、言い過ぎたよな…」
俯いて謝ると、勢いよく首を横に振ると、違うっと声を張った。
「あんなに、優しく…笑うんだ、もん。フったくせに…優しい言葉も…優しい笑顔も…っ、ずるっい、」
ずるいと、繰り返して俺をまた叩いた。
はっとしたけど俺は、それでもあれ以上の言葉なんて無いだろうと思った。
安心したのは、確かだ。
自然とあの笑顔がでた。
それは、誰であっても同じだったと思う。
俺は元保にひどい事をした。


