ならんで歩く形になると
元保の手が少しふるえているのが分かった。
「なんで、あんなとこ居たんだ?」
俺の問いかけに、元保は詰まらせながら口を開く。
「理人の知り合いの人達が、私を見つけて理人の所に行こうって…」
理人さんの知り合いの男達かよ。
てか理人さん自体俺何者か知らないんだけどな。
「理人さんはお前とどういう関係?」
元保の声が少し明るくなった。
「お兄ちゃん…従兄の」
なるほど、従兄のね。
「お前、遅くにあんなとこ居たら知らねえ奴とか、変な奴とかに絡まれる事あるんだからな。」
「うん…」
「今回はたまたま知り合いだったけど、次は知らない奴かもしんねんだから。俺もいけねえし、遅くに女1人で出るな。」
「うん…ごめんなさい。」
泣きそうな声で謝る。
まあ、無事だったから良かったけど…。
「わかったならいい。後、なんもなくて安心した。」
ふっと息を漏らして、笑いかける。
すると、元保の目から涙が溢れ出した。
え、ちょっ。


