「ちょっと前に、あの店の中に…」


岡っちが指差した店は、暗くて狭い入り口で、地下に続く階段があった。


「なにがあるかわかんねえから、とりあえず此処で待ってて。」


そういうと、俺は階段を降りて冷たいドアノブに手をかけた。


扉をあけると、

もわっと煙たいたばこにおいと、香水の入り混じったにおいが鼻をつんとさせる。



テーブルを一つ挟んだ奥に元保の隣に2人の男が居た。


カウンターに肘をついて軽やかに笑いながら元保の肩を抱いている。



あいつの表情は見えない。


「いらっしゃい。…高校生?」


カウンターの向こうにいる店員らしき男の人は髪を無造作に遊ばせていて、持っているシェイカーをカタカタと振って俺に聞いた。


その人の言葉に元保が後ろを振り返り、俺と目があうと、大きな瞳を動かした。



「な、んで…」


なんでじゃねえよ…。